転勤や引っ越し、住み替えなどでマンションの売却をご検討している方。初めての売却の際は何をすればいいかわからないですよね。
マンション売却時に最初に大切なのは「相場を知ること」と「信頼できる売却パートナーを見つけることが重要です。

マンションを売るのは、購入するときと同じように人生のなかで非常に大きなイベントです。売却時は納得できる金額で売却したいですよね。
相場を知る
できるだけ高い金額で売却はしたいですが、相場とかけ離れた金額で売却に出しても買い手はつきません。買う方はできるだけ安く購入したいから相場よりも高い物件には手を出さないですからね。まずは自分の物件がどのくらいの価値があるかを知るところから始めましょう。
AI査定を利用する
家を売るとなると最初に相談したくなるのは不動産屋さんですよね。不動産を複数社に一括査定してもらうサービスもあります。でもチョット待った!
一括査定サービスに売却対象のマンションや連絡先を登録すると、ものすごい勢いで不動産屋から連絡が来ます。いろんな営業マンから話をされてあれよあれよと専任媒介契約(不動産売却の契約の種類については、また別の機会に)を結んで言われるがままに売却の話が進んで。。。なんてことが無いようにしましょう。
不動産屋さんに相談する前にある程度の相場感をつけましょう。
AI査定も、裏では不動産屋さんがつながっているのでサービスも見極めましょう。
HowMa : 4,000万件を超える物件を査定(2021年7月末時点)して、登録した物件情報をもとにAI(人工知能)が自動で家の資産価値を査定。市況の変動を自動的にキャッチし、周辺情報を瞬時に割り出し査定結果へ反映。「営業電話は一切かかってきません。」ともサイト上でうたっています。
おうちダイレクト : SREホールディングスとソニーグループのR&D部門が共同開発した
高精度シミュレーターであなたのマンションの売却推定額を
すぐに知ることができます。電話連絡・訪問は一切なし。
まずはこのあたりのサービスを使って、売却物件の価値を知りましょう。
近隣の販売状況を知る
続いてやるべきは、売却したい物件と同等のマンションが、近隣でどの程度の金額で販売に出ているかを調べましょう。売りたい物件の近隣駅、駅からの距離、間取り、築年数などをSUUMOなどの不動産サイトで検索してみましょう。
先程AI査定した金額よりも高い金額の物件がいくつも出てくるかもしれません。異常に高い場合は、リノベーション(設備の最新化)した物件かもしれません。リノベーション物件でもないのに少々高いなと思う場合もあります。「売り出し価格=成約価格」とは異なり、実際の成約価格は値引き交渉等もあって売出し価格よりも下がることがよくあります。
大体の相場感がついたら、やっと不動産屋さんにコンタクトを取るようにしましょう。
複数社から査定してもらう
不動産屋さんも大手から地域密着型まで千差万別です。どの業者に声をかけようかと迷うときに使うといいのが不動産を複数社に一括査定してもらうサービスです。
最初に「ちょっと待った!」と言ったサービスです。
しかし、すでに相場感のあるあなたはこのサービスを使っても大丈夫です。
一括査定サービスに、売却物件の情報を入力し「一括査定!」のようなボタンを押してください。
連絡方法を選択できるならば、電話での連絡はNGとしておくとよいでしょう。
「一括査定!」ボタンを押した瞬間から複数社から電話がたくさんかかってくるので、どこからかかってきたのかわからなくなってきます。
メールで机上査定結果をもらうのが良いでしょう。
物件売却を考えている方は「できるだけ高く売りたい」と考えていることは知っているので、とにかく客を捕まえたいと考えている不動産屋さんはそれらしい理由をつけて高い査定金額をつけてきます。
こちらも高い金額で売ってくれるならば、その不動産屋さんにお願いしたいと思ってしまいますが、物件の相場というのがありますから、あまりに相場からかけなられた査定金額を出すところは無視しましょう。
一方、相場よりも安めに出してくるところは早めに売りぬいて手っ取り早く手数料をGETしたいところかもしれません。
信頼できるパートナーを決める
Web上での査定は机上査定になるので、ご自身で想定している金額と近い金額を算出した不動産屋さんに根拠を示してもらうと良いでしょう。
近隣の過去の販売実績を複数出してくれるところがいいでしょう。同じマンションでの販売実績1つしか示さないところは根拠が薄いです。
机上査定で納得がいった不動産屋さんに、現地での査定をお願いしましょう。
その際に、販売計画を提案してもらってください。販売のためにハウスクリーニングやクロスなどの修繕を提案してくる方もいます。
自分が買い手だとしたら、クロスや水回りがきれいに見えたほうが購入意欲がわくと思えば、高く売るための投資だと思えば少々の出費はありかもしれません。
非常に古い物件だとすると、購入する方がリフォーム前提かもしれないので、事前の修繕も不要でしょう。
売り出し価格、販売までの期間、値下げ交渉に応じるかなど、販売するための方法や計画についてしっかり話をしてください。
不動産屋さんも人間なので「この人のために頑張ろう」と思ってもらうような人間関係構築も重要です。
納得のいくパートナーを見つけて、良い売却活動を進めてください。
まとめ
ご自身が不動産売却のプロでないかぎりパートナーは重要です。しかし、不動産仲介業者も仕事なので(だまそうとするわけではないですが)少しでも会社に儲けを出そうとします。営業さんの口車に乗せられないように、まずはしっかりした相場感をもつところから始めましょう。
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