AWSから以下のメールが届きました
[Action Required] Amazon RDS Extended Support opt-in behavior is changing. Upgrade your Amazon RDS for MySQL 5.7 database instances before February 29, 2024 to avoid potential increase in charges
要するに2024年2月29日までにRDSのアップグレードをしなさいとの内容
長らくメジャーバージョンのメンテナンスをしていなかったインスタンスなのでこのタイミングでメジャーバージョンアップします。
現在のバージョンの確認
RDSインスタンスのMySQLのバージョンは、RDSコンソールの「設定」タグから確認することができます。私のインスタンスのバージョンは5.7.43で、RDSの標準サポートが2024年2月29日までなので早く対処しなければ!
メジャーバージョンアップグレード時の注意事項
マイナーバージョンアップ時よりも、根本的な修正や改善が多いので、元のバージョンのときに使えていた機能やクエリが使えなくなる可能性があります。実は知らず知らずのうちに旧バージョンのバグがあったから動いていた機能やクエリというのも可能性としてはあります。
本番環境への適用前に、アップグレード後のバージョンの環境を作って全機能のテストを行うことを推奨します。
メジャーバージョンアップグレード中、 MySQL バイナリ mysql_upgrade が実行され、テーブルがアップグレードされます。また、slow_log および general_log テーブルが空にされるので、これらのログ情報を保持するには、メジャーバージョンアップグレードの前にログファイルの内容を保存してください。
通常のメジャーバージョンアップは約 10 分で完了しますが、インスタンスタイプによって時間は前後します。
アップグレード時の確認手順
ドキュメントで互換性の確認
カスタムDBパラメータグループを利用している場合、新しいメジャーバージョンと互換性のある既存の設定で新しいDBパラメータグループを作成し、手順5でテストインスタンスをアップグレードするときに新しいDBパラメータグループを指定
アップグレードする DB の スナップショットを作成
スナップショットから復元して、新しいテスト DB を作成
新しいテスト DB を新しいバージョンにアップグレード
アップグレードした DB によって使用されるストレージを評価し、アップグレードに追加のストレージが必要かどうかも判断
新しいバージョンの DB とアプリケーションが正しく動作することを確認
アップグレード手順
アップグレードするDBインスタンスを選択し、[変更]ボタンをクリックします。
RDSに適用するMySQLのバージョンを選択します。今回は、現時点で選択可能な最新の8.0.35にします。
画面一番下の[継続]ボタンをクリックします。
[すぐに適用]を選択し[DBインスタンスを変更]ボタンをクリックします。
ステータスが[アップグレード]になるのでしばし待ちます。
しばらく経つと、エンジンバージョンが8.0.35になっていました。
これでメジャーバージョンアップ終わりです。
[ログとイベント]を確認すると、DB instance shutdownがあるので、ダウンタイムがあることがわかります。しかし、restartedまで3分程度なので、ダウンタイムは3分程度だったと思われます。
一連の処理で、今回は8分で完了しました。
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