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Power BI × Googleスプレッドシート(GAS)で売上・在庫・粗利を見える化する【実践ガイド】

  • 1 時間前
  • 読了時間: 4分

「毎月の集計に時間がかかる」「粗利や滞留在庫がすぐに見えない」——そんな悩みは、Power BIとGoogleスプレッドシート(GAS)の組み合わせで解決できます。この記事では、スプレッドシートをデータの入り口にして、売上・在庫・粗利を自動で見える化するまでの流れを、8つのステップでやさしく解説します。

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STEP 01 見える化のゴールを決める

最初に決めるのは「何を・誰が・どのくらいの頻度で見たいか」です。たとえば『経営者が月次で売上と粗利の推移を見る』『現場が毎週、滞留在庫を確認する』のように、見る人と目的をはっきりさせます。ゴールが決まると、集めるデータと作るグラフが自然に定まります。

ポイント 凝ったダッシュボードより、まず『毎日・毎月かならず見る数字』を1〜2個決めるほうが長続きします。

STEP 02 データを集める(スプレッドシート × GAS)

売上・在庫・仕入などのデータを、Googleスプレッドシートに集約します。手入力だけでなく、GAS(Google Apps Script)を使えば、外部システムやメール・APIから自動でシートに書き込むこともできます。「データが1か所に自動で溜まる」状態をつくることが、後の自動化の土台になります。

STEP 03 分析できる形に整える(正規化)

人が見やすい表(項目が横に広がる形)は、機械には扱いにくい形です。分析では、日付・商品・数量・金額などを列に持つ「縦持ち」に変換します。表記ゆれ(全角と半角、商品名の揺れなど)を統一し、商品コードのようなキーになる列を用意しておくと、後のデータモデルがきれいにつながります。

STEP 04 Power BIに接続する

整えたスプレッドシートは、Power BIから直接接続して取り込めます。共有リンクやコネクタ経由で読み込んでおけば、スプレッドシートを更新してPower BIを更新するだけで最新化できます。定期更新を設定すれば、ダッシュボードは自動で新しい数字に切り替わります。

ポイント 取り込みは「更新ボタンひとつで最新化できる」状態にしておくと、運用が続きます。

STEP 05 データモデルを設計する(スタースキーマ)

Power BIの実力は、データモデルの作り方で決まります。売上や在庫などの「事実(ファクト)」を中心に、商品・日付・店舗などの「切り口(ディメンション)」を周りに配置するスタースキーマにすると、集計が速く、指標も作りやすくなります。たとえば売上明細のファクトに、商品マスタ(原価やカテゴリ)と日付テーブルを関連づけます。

ポイント 「ファクト(数える対象)」と「ディメンション(切り口)」を分ける——これが土台です。

STEP 06 指標をつくる(DAXで売上・粗利)

数字の定義はDAX(Power BIの計算式)で作ります。売上や数量の合計はもちろん、原価と突き合わせて粗利や粗利率を計算し、月・商品・カテゴリなど任意の切り口で自動集計できます。一度きちんと定義すれば、どのグラフでも同じ定義の数字が使えます。

粗利 = SUMX ( FactSales, FactSales[数量] * ( FactSales[単価] - RELATED ( DimProduct[原価] ) ) )

売上明細ごとに粗利を計算し、合計する例(DAX)。

STEP 07 在庫の滞留を可視化する(エイジング分析)

在庫は持っているだけでコストになります。入荷からの経過日数で「0–30日/31–60日/61–90日/90日超」などの区分に分けると、滞留在庫がひと目でわかります。DAXのSWITCH(TRUE()) パターンを使えば、経過日数に応じた区分を動的に付けられます。

滞留区分 = SWITCH ( TRUE (), [経過日数] <= 30, "0-30日", [経過日数] <= 60, "31-60日", [経過日数] <= 90, "61-90日", "90日超" )

経過日数から滞留区分をつくる例(DAX)。

ポイント 滞留在庫を色分けするだけで、値引きや発注見直しの判断が早くなります。

STEP 08 ダッシュボード化と運用

最後に、売上推移・商品別の粗利・在庫エイジングなどを1画面のダッシュボードにまとめます。関係者に共有し、定期更新を設定すれば、毎月の集計作業そのものが不要になります。運用で大事なのは、指標の定義を1つに揃えることと、入力ルール(表記や必須列)を決めておくことです。

ポイント 作って終わりにせず、「更新が自動で回る」状態まで作り込むと、ずっと使われます。

まとめ

Power BIとスプレッドシート(GAS)を組み合わせると、毎月の集計作業を「自動で最新化されるダッシュボード」に置き換えられます。いきなり全部を作ろうとせず、まずは見たい数字を1つ決めて、小さく作ってみるのがおすすめです。

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