top of page
検索

不動産所得のあるサラリーマンがe-Taxで収支内訳書を作成する方法

サラリーマンとして働きながら不動産投資を行い、所得を得ているという方もいらっしゃるでしょう。給与所得のほかに不動産所得がある場合は確定申告が必要です。

e-Taxで確定申告時に収支内訳書を作成する流れと各項目の入力項目について解説します。


確定申告作成開始

国税庁 確定申告書等作成コーナーにアクセスし、作成開始をクリックします

e-Taxでの提出をしたいので「税務署への提出方法」は

  • スマートフォンを使用してe-Tax

  • ICカードリーダライタを使用してe-Tax

  • ID/パスワード方式でe-Tax

のいずれかの中で、ご自身の環境に合うものを選択してください


作成する申告書等の選択




令和4年分の申告書等の作成のリストから「決算書・収支内訳書(+所得税)」を選択



 

マイナポータル連携の選択

マイナポータルを利用していれば「マイナポータルと連携する」を選択すると入力が一部楽になります。

マイナポータル連携とは、所得税確定申告手続において、マイナポータル経由で、控除証明書等の必要書類のデータを一括取得し、申告書の該当項目へ自動入力する機能です。

 




作成する決算書・収支内訳書の選択

マイナポータルにログインしたり、e-Taxの登録状況の確認をした後に作成する決算書・収支内訳書の選択で「収支内訳書」を選択し、次に進むをクリック


 

収支内訳書(不動産所得用)の入力

収支内訳書の入力「収支内訳書の種類選択」で「不動産所得がある方」を選択し、収支内訳書の入力に進みます。

期間の入力:ここは、対象年一年間についてなので1月1日から12月31日までとします


 

収入金額

貸家・貸地等の別:プルダウンから該当するものを選ぶ

用途:プルダウンから該当するものを選ぶ

不動産の所在地: どこの物件かが判別できる程度でOK

賃借人の住所:こちらも同様

賃借人の氏名:賃貸契約を結んでいる賃借人の方の名前

賃貸契約期間:今年の賃貸期間を記載

貸付面積:面積は小数点2位まで書けるが厳密でなくてもOK

賃貸料(月額):契約している月額賃料を入力

賃貸料(年額):1年間入退去が無くまるまる1年賃貸していた場合は月額賃料の12倍。年の途中から契約した場合は賃貸料として収入のあった金額を入力。

礼金等、その他の収入:これらがあれば入力

預り金の年末残高:契約時に保証金や敷金など預かり金がある場合その金額を入力。対象年で無くても契約時に預かっていれば入力


他にも物件があれば「つづけてもう1件入力」、他に物件がなければ「入力内容の確認」をクリック

 

経費ー減価償却費


減価償却資産の種類等:定額を選択

減価償却資産の細目:建物及びその附属設備

減価償却資産の名称:名称は対象がわかる程度でOK

面積又は数量:1区画で購入したのならば「1」でOK。面積でもOK

取得年月:実際に物件を取得した年月を入力

取得価額:取得したときの金額を入力。建物の購入代金だけでなく、固定資産を事業用に使えるようにするための費用なので、購入時のリフォーム代、仲介手数料、固定資産税清算金などの合算値

前年末未償却残高:前年の確定申告したときの決算書等の「減価償却費の計算」欄の「未償却残高」が本年の「前年末未償却残高」となる

耐用年数:新築で購入した鉄筋コンクリートの場合は47年と定められています。中古マンションの場合は、

  • 新築時の耐用年数 ー 経過年数 + 経過年数 × 0.2 = 取得時の耐用年数

で計算した値を入力します

改定取得価額:必要な場合は入力可能になります

本年中の償却期間:基本的には1年間を表す「12月」

事業専用(貸付)割合:100%

他にも物件があれば「つづけてもう1件入力」、他に物件がなければ「入力内容の確認」をクリック

 

経費ー借入金利子

金融機関への支払い:銀行に対する1年の利子を入力。銀行が発行している借入返済予定表を見ればすぐわかります。複数の銀行から融資を受けている場合は合算した金額を入力









 

経費ーその他経費

租税公課:固定資産税など実際に支払った金額を入力。他には事業税、自動車税、不動産取得税、登録免許税、印紙税などの税金

損害保険料:対象物件にかけた火災保険等の実際の金額

修繕費

賃貸している建物の修繕の費用を入力します。

管理組合に支払っている修繕積立金も経費とできます。

3件までしか入力できないので、4件以上の項目が必要な場合は3件目のこうもくに「◯◯ほか」として合算した金額を入力






 

経費ー任意科目

必要に応じて入力します。

管理組合に支払っている管理費や不動産管理会社に支払っている管理費があれば合算して入力




 

賃貸物件管理のために専従者を雇用していれば詳細も記載し「次へ進む」をクリック




以上がe-Taxを使った収支内訳書の作成の流れです。


敷居が高いと感じるかもしれませんが、各項目の意味がわかって一度やってみると理解できると思います。かかった経費の分は証明できる領収書等の証左を必ず持っているようにしてください。

0件のコメント

最新記事

すべて表示

MY SQLで新しいカラムを追加し自動採番を設定する

今回は、MY SQLで運用しているデータベースのテーブルに、新しいカラムを追加して自動採番を設定する必要が出たので、その処理の流れをまとめます。 PurchaseListテーブルの変更 最初に、テーブルの現在の構造を確認します。 show columns from...

Opmerkingen


bottom of page